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これだけは押さえておきたい、販促ツール用データの基礎知識




目次[非表示]

  1. 1.拡張子の基礎知識
  2. 2.販促業務でよく使われる拡張子と、そのファイル形式について
  3. 3.Webに適した画像ファイルの形式選びのコツ
  4. 4.Adobe系のファイルもプレビュー/形式変換可能なCIERTO


 カタログやチラシ、Web広告にECサイトなど、販促ツールが多様化するにつれ、販促業務で取り扱うデータの種類も増え続けてきました。制作会社から取り寄せたファイルに見慣れない拡張子がついており、ファイルが開けず中身が確かめられない…といった経験がある担当者様も多いのではないでしょうか。 

 今回は販促業務でよく登場する拡張子とそのファイル形式、用途や状況に応じた使い分けについて説明します。


拡張子の基礎知識

 拡張子とは、ファイル名の末尾に付く「.」と1~4文字の英数字からなる文字列のことを指します。ビジネスシーンで代表的なものといえばExcelファイルの「.xlsx」、Wordファイルの「.docx」など。ファイルの内容が画像なのか文書なのかといった「ファイルの種類/形式」を識別するためにつけられており、この拡張子情報のおかげでファイルをクリックすると対応するアプリが自動で起動してファイルが開きます。

 ファイルをクリックしても開けない場合は、対応するアプリをインストールするか、アプリがインストールされたPCでファイル形式を変換する必要があります。

 ファイル名を書き換えてむやみに拡張子を変更してしまうと、ファイルの中身自体を破損してしまう恐れもありますので、必ず対応したアプリで形式を変換するようにしましょう。


 なおWindows10のデフォルトの設定では拡張子が表示されないようになっていますが、ファイルを右クリックしてメニューの中から「プロパティ」を選択すると、「ファイルの種類」の欄で確認できます。


販促業務でよく使われる拡張子と、そのファイル形式について

 販促ツールの制作ではAdobe Illustratorなどクリエイティブ向けの専用アプリが使われることが多く、そのファイルはOffice系などの一般的なオフィス業務で使われるアプリでは扱えないこともしばしば。また一口に画像ファイルや動画ファイルといっても形式は複数存在するため、開けない/見慣れない拡張子に出合うことは少なくないのではないでしょうか。

 ここでは販促業務でよく使われる拡張子とファイル形式について説明します。


▼CIERTOでプレビュー可能なアプリについて詳しく知りたい方は、下記のページもぜひ参考にしてみてください。
専用アプリなしでファイルの中身をプレビュー表示

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画像ファイル

.jpg:JPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイルにつけられる拡張子です。JPEGはほとんどの画像編集アプリに対応しているため、画像データのファイル形式としてはもっともよく使われている形式です。


.gif:JPEG同様、使用頻度の高いGIF(Graphics Interchange Format)というファイル形式の拡張子です。画質はJPEGより劣りますが、ひとつのファイルに複数の画像データを取り込めるため、簡易アニメーションとしてよく利用されています。「ギフ」と読む人も多いですが、正式な読み方は「ジフ」です。


.png:こちらも代表的な画像ファイル形式であるPNG(Portable Network Graphics)ファイルの拡張子です。JPEGよりも高画質ですが、ファイルサイズが大きくなりがちなため、用途に応じた使い分けが必要です。「ピング」あるいは「ピン」と読むことが一般的です。


.tif:TIFF(Tagged Image File Format)ファイルの拡張子です。多数のアプリに対応する互換性の高さと高画質が特長ですが、ファイルサイズが非常に重いというデメリットも。Web上では使われず、主に高画質を維持したい印刷物で使われます。


動画/音楽ファイル

.mp4:現在もっとも多く使用されているMP4 (Moving Picture Experts Group)ファイルの拡張子です。PCでもスマホでも、SNSでも動画サイトでも、またMacでもWindowsでも幅広い環境で再生が可能であり、迷ったらMP4といわれるほど一般的な形式です。


.wmv:マイクロソフト社が開発したWMV(Windows Media Video)ファイルの拡張子です。DRM(デジタル著作権管理)というコピーガード機能が備わっているため、動画配信サービスで広く利用されています。


.mov:アップル社が開発したMOV(QuickTime file format)ファイルの拡張子です。Macの標準の動画形式で、Macで動画編集を行う際にはよく使われます。Windowsでも「QuickTime Player」がインストールされていれば再生できます。


文書ファイル

.pdf:PDF(Portable Document Format)ファイルの拡張子です。図や画像、文書ファイルなどさまざまなファイルを実際に紙に印刷した状態のように保存でき、どんな環境のパソコンでも同じように見ることができます。


編集アプリ用ファイル

.psd:Adobe社の画像編集アプリ「Adobe Photoshop」の標準ファイル形式の拡張子です。Photoshop独自の機能で行った作業(パス、レイヤー、テキスト等)をすべて保持しており、あとから文字や色などの変更が自由に行えます。


.ai:Adobe社のグラフィックアプリ「Adobe Illustrator」の標準ファイル形式の拡張子です。illustratorはポスターやチラシ、パッケージなどをデザインする描画ツールとして幅広く使用されており、販促業務では扱うことの多い形式です。


.indd:Adobe社のDTPアプリ「Adobe InDesign」ファイルの拡張子です。InDesignはカタログやパンフレットなどの制作に使用されており、こちらも販促業務では登場することの多い拡張子です。


 これらAdobe系のファイルはAdobeのアプリケーションでしか開けないため、インストールされていないPCで扱う場合はJPEGやPDFなどほかの形式に変換して渡す必要があります。その際、元ファイルが持つ編集情報などは失われます。



Webに適した画像ファイルの形式選びのコツ

 さまざまな種類のあるファイル形式ですが、中でも画像ファイルは複数のタイプが必要に応じて使い分けられています。実際に、どういった用途にはどの形式が適しているのか、ここではWebで使われるケースの多い「.jpg」「.gif」「.png」の3つに焦点を当て、その違いを説明します。


JPEG(.jpg)ファイルの場合

  • 1670万色まで扱え、色数の多い画像に最適
  • 画質を保ったままファイル容量を圧縮できる


 一般的にもっとも写真の保存に適しているといわれる画像形式で、Web上で写真を使用するケースでは、特別な指定事項がない限りJPEGで作成されます。

 フルカラー1670万色まで扱え、色彩豊かな自然物の画像などとの相性は抜群です。画質を極力保ったままファイル容量を圧縮できることも大きな利点です。


 ただし、JPEGの圧縮方法は「非可逆圧縮」と呼ばれるもので、一旦サイズを落として保存するとオリジナルの画像サイズに戻すことはできません。ファイルを開いて保存するだけでも画質が劣化するため、ファイルの編集をする際は元データも別途保存しておく/なるべく保存回数を少なくするなどの工夫が必要です。


GIF(.gif)ファイルの場合

  • 背景を透過でき、ロゴやアイコンに最適
  • JPEGより色数は少ない最大256色。その分ファイルサイズを抑えられるが、グラデーション表現や自然画には不向き。


 最大256色対応という特性から色の再現度はJPEGに劣るものの、ファイルサイズを大幅に抑えて保存できるという利点があり、配色のシンプルなロゴやアイコン、ボタン、簡易的なイラストなどによく使われます。

 さらにJPEGにはない「背景を透過」という機能もあり、色のついた背景の上にロゴを載せてもロゴの周囲に白い枠が出ません。また、ひとつのファイルに複数の画像データを保存できるのも大きな特長で、Web上でよく目にするコマ送り風の動画はこのGIFファイルで作られていることが多いです。


 JPEGとは反対の「可逆圧縮」が使われているため、何度編集してもオリジナル画像の品質へと戻せることも大きな特長。ただし表現可能な配色自体が少ないことから、JPEGからGIFへと変換した際など画質が劣化したと感じることもあります。



PNG(.png)ファイルの場合

  • JPEGとGIFのメリットをあわせ持っている
  • ファイルが重くなりがちなため、色数が少ないイラストなどに向く


 色の再現度と透過性といったJPEGとGIFのメリットをあわせ持った形式です。さらにGIF同様の可逆圧縮タイプであるため、編集/保存を繰り返しても画質の劣化がありません。


 これだけメリットがあってもすべての画像がPNGになっていないのは、ファイル容量がJPEGやGIFより重くなりがちなため。PNGのメリットを存分に発揮するためには、自然物ほどは色数が多くないイラストなどに使用することがお勧めです。


 Webで使用されることの多い画像ファイルだけでも3種類あり、各形式の長所を生かせる利用シーンはそれぞれ異なっています。どんな画像か、どのように見せたいのかを考えたうえで、目的と媒体に適した形式の選択が必要です。

 またファイル容量の重さはサイトの読み込み速度の低下につながるため、サイト閲覧者の定着率やSEO上での評価という点でも気を付けたいポイントのひとつ。それぞれの形式のメリット/デメリットを理解した上で、ECサイトやバナー広告などにもそれぞれ適した形式の画像を使うようにしましょう。


Adobe系のファイルもプレビュー/形式変換可能なCIERTO

 弊社がお勧めする「CIERTO(シエルト)」は、Adobe InDesignやIllustratorなどの制作データ、Microsoft WordやPowerPointなどのOffice系データ、動画など、販促活動に関わるさまざまなデータをプレビュー付きで一元管理し、関係者間でオンライン共有するデジタルアセット管理システム(DAM)です。

「.jpg」から「.png」などのファイル形式の変換や画像サイズ変更までCIERTO上で一括してこなせるほか、Adobe系のファイルもブラウザ上でプレビュー表示が可能。販促・マーケティング業務におけるファイル取り扱いをよりスムーズにします。


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尾野 貴敏
尾野 貴敏
DTP黎明期からオペレーターとして従事し、その経験を生かしながら新聞・雑誌広告のデジタル化推進プロジェクトに技術要員として参加。 その後、ICTの知識を生かした技術営業として職務したのち、現在はデジタルアセット管理システム「シエルト」およびオンライン校正システム「アプルーブ」のマネージャーとして活動。
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