出版社様 導入事例

旅行ガイドブック取材写真の一元管理による、編集制作業務の支援
- クロスメディア展開に向けたコンテンツ管理環境の構築 -

1. CIERTOの背景

同社は、約1300点のガイドブック・地図などを出版しています。また、全国をカバーした地図データ・観光ガイド情報をベースにしたデジタルデータの提供など、地図・旅行情報の提供事業を幅広く展開しています。CIERTO導入前、画像データベースの管理ツールとしてAccessなどのアプリケーションを利用していたため、使用環境やOS、アプリケーションのバージョンへの対応が柔軟に行えない等の課題を感じていました。また、データ流用の可否や撮影情報などの画像に付随する情報は台帳等を用いて管理されていたため、確認に時間や手間が発生する課題もありました。

一番最初にシステムの検討を始めた頃は、デジタルコンテンツ提供ビジネスの拡大と共にデータ管理や品質向上の必要性が高まったことから、デジタルデータの効率的な管理を主な目的としていました。しかし、デジタルデータの品質をしっかりと担保し保証するためには、上流となる現地での取材・入稿時点からコンテンツの情報を正しく管理する必要があるということに気がつきました。例えば出版物の制作時に運用される高品質な素材(デジタルデータ)が管理できれば、それを共有して展開することで出版物に限らずそのコンテンツを利用する制作物全体のクオリティ向上が期待できる、それが理想であるという認識が浸透し、コンテンツとしてのデジタルデータを統合的に管理できるシステムの再検討が始まりました。

2. CIERTO選定のポイント

同社では取材や出版商品制作の時点から素材を正しく管理し、データの品質・利便性の向上が実現できる仕組みを求めていました。
Adobeアプリケーション・DTPデータとの親和性、導入実績やソフトウェアの将来性、ムービーや音声など将来の事業展開にも対応可能な点などからCIERTOが選定されました。

画像のメタデータを用いたデータ管理が多機能かつ柔軟に実現できる点も選定理由の一つです。CIERTO導入前は、取材写真の撮影場所や施設名称等の物件情報、著作権等の管理がアナログ的な台帳だったり、情報やファイルの共有化が十分にされていなかったりといった状況でした。様々な画像の属性情報が画像のメタデータとして適切に管理・運用されることで、素材の誤使用事故防止やマルチユース化への対応が効率的になることを期待しています。素材データのアーカイブとしてのファイルサーバー的な機能は他社でもシステム展開されていましたが、メタデータの細部まで柔軟な制御が出来、詳細かつ複合的な要求を実現できるシステムの構築が可能なのはCIERTOであると判断し、導入を決定しました。社内をはじめ、多くの取引先にも使ってもらうことになるので、ユーザー数が無制限なところもありがたいですね。

3. 運用方法

CIERTO導入前の同社のデータ共有フローは、出版物に使用する画像を、DTPの校了データとして格納されたメディアやファイルサーバーから、掲載されたページのフォルダを辿って抜き出すという手動対応でした。制作会社とのやり取りも、依頼された画像を担当編集者がメールやメディアで送付していたため手間や時間がかかっていましたが、画像が全てCIERTOに集約され、オンラインでの検索やプレビュー確認が実現することで、社内外問わず誰でも必要な素材を必要なタイミングで取得できるようになるため、制作業務の効率化や工数・時間の削減が見込まれています。必要な素材のイメージが曖昧な場合にも、メタデータを利用してエリアやキーワードなどで検索しながら絞り込みを行い、プレビューを確認しながら画像を選定できるため利便性の向上も期待されています。

また同社では、デジタルメディア・コンテンツビジネスの拡充に伴い、コンテンツを強化する一貫としてガイドブックの取材と平行してオリジナルの観光画像の撮影も行っています。撮影した写真をCIERTOへ登録する作業が随時行われており、出版物やデジタルメディアで自由に素材を使える環境の構築が進められています。

4. クラウドでの情報確認システムとの連携

同社では保有している全国約7万件の観光ガイド情報のメンテナンス時に、クラウドを利用した情報確認システムを使用して各施設との間で情報内容の確認を行っていますが、以前は確認できる画像の点数に制約がありました。今回、CIERTO上の画像プレビューをクラウド上のシステムに表示させる連携を行ったことで、クラウド側の容量を使うこと無く、施設情報と画像を紐づけた確認が行えるようになりました。

今では同社で保有している各施設の画像すべてをクラウド上で確認してもらうことが可能となったため、施設担当者の確認作業の効率化にも貢献、確認可能な画像が増加することで必然的に使用可能な画像も増えるため、出版物・デジタルデータのクオリティ向上にもつながっています。

5. 今後の展望

当然画像だけでなく、組版データや地図、イラストのデータなどもCIERTOに格納して管理していきます。またインバウンドビジネスの強化に伴い、画像・テキストだけでなくムービーや音声の活用、多言語対応等の展開をも視野に入れておく必要があります。出版物やデジタルデータのコンテンツをCIERTOで一元管理してワンストップで運用できる仕組みを構築し、コンテンツを素早く正確に各種のサービスに活用していきたいと考えています。CIERTOのコンテンツをヒントに新しい企画や商品が生み出せるなど、社内外で広く使えるシステムにしていきたいですね。
※掲載内容は、株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパンの販売実績です。
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